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ビヨンド バトル レコーズ

2010年11月リリース作品。

<帯タタキ>
今年、結成20周年を迎えるBLASDEADが、
過去を反映し、未来を投影する、アニヴァーサリー・アルバム （3rd）。

1. PAST & FUTURE ● パスト・アンド・フューチャー
2. COME BACK FROM HELL ● カム・バック・フロム・ヘル
3. RISE UP AGAIN ● ライズ・アップ・アゲイン
4. SOLDIER’S PRIDE ● ソルジャーズ・プライド
5. FOR… ● フォー・・・
6. EMPTY HOUSE ● エンプティー・ハウス
7. ANOTHER DIMENSION ● アナザー・ディメンジョン
8. KILLER OF THE SKIES ● キラー・オブ・ザ・スカイズ
9. TRY YOUR FAITH ● トライ・ユア・フェイス
10. NIGHTMARE ● ナイトメア

今年(2010年)で結成20周年を迎えるBLASDEADの、昨年ライヴ会場限定で発表した4曲入りマキシ・シングル『OFFICIAL BOOTLEG』に続くニュー・アルバム。リーダーの安野が一貫して追求してきた「剛直一直線、ストレートでメロディアスな王道をいくパワー・メタル・バンド」という音楽性は、現在世界的に見ても希少であり、今回のアルバムも全ての曲に於いて「へヴィ・メタル然としたリフ・ワーク」、「疾走するリズム」、「ライヴで会場が一体となって歌えるキャッチーなコーラス」と、BLASDEAD節満載の作品に仕上がっている。初披露となる4曲の新曲もBLASDEADらしい魅力に溢れており、特にタイトル・トラック「PAST & FUTURE」は新たな代表曲となりうる可能性が高い。
 
また本作の大きな特徴として、ライヴでも重要な位置にありながら現在入手困難な1stアルバム『ANOTHER DIMENSION』から、「ANOTHER DIMENSION」、「KILLER OF THE SKIES」、「TRY YOUR FAITH」、「NIGHTMARE」、2ndアルバム『GROUND FLARE』から「EMPTY HOUSE」を現メンバーで新たにレコーディングし、収録した。これは新しくファンとなった若い世代からの「ライヴでの定番曲が入った音源が欲しいが、手に入らない」、長年応援してきたファンからの「現メンバーでの演奏による新たなヴァージョンを聴きたい」という声に応える為である。そして、20年という長い期間バンドを続ける原動力となった新旧全てのファンへ、バンドからの感謝の気持を伝えつつ、更に未来へと突き進むバンドの姿勢を反映したアルバムとなっている。

＜BLASDEAD バイオグラフィー＞
安野昭次（G）を中心に、1990年結成。当初はツイン・ギター編成だったが、すぐにシングル・ギターの4人編成となる。数々のライヴやツアーをこなしながら、2本のデモ・テープを発表したが、1994年に安野以外のメンバーが全員脱退。安野は地道にメンバーを探し、江成義夫（B）、竹鑓達也（Ds）、ジェフ・ロウ（Vo）が加入、1995年にデモ・テープ『TRY YOUR FAITH』をリリース。これを機にLARD RECORDSとディールを結ぶ。
 
同年、コンピレーションCD『INITIATION』に「Leave Me Alone」を提供（アルバム収録のものとは別ヴァージョン）。1996年、1stアルバム『ANOTHER DIMENSION』発表。リリースに合わせ、全国ツアーを行なう。海外レーベル数社よりアプローチがあったが、契約には至らなかった。
 
1997年、コンピレーションCD『KILL'EM ALL FAKIN' METAL 2』に「Useless Soldier」を提供。積極的なツアー、ラジオでのオン・エアーにより観客動員を伸ばしていったが、このタイミングでジェフが脱退する。後任として井崎修二（ex-IRON STEEL）が加入するも、1999年のドイツのTANKARDを迎えた国内ツアー後に脱退。
 
更に後任として、喜田"CHAPPY"康之（ex-SLEAZY WIZARD）が加入し、コンピレーションCD『目黒鋼鉄宣言』に「Nightmare（リレコーディング・ヴァージョン）」を提供。翌2000年、コンピレーションCD『BALL ONE STRIKE TWO』に「Nightmare（アルバム・ヴァージョン）」を提供。また同年、韓国ツアーを行なう。競演はSAD LEGEND（韓）、OATHEN（韓）、MANIPULATED SLAVES（日）。まだ韓国内での日本文化開放の前にもかかわらず、現地でTV、雑誌などの取材を受ける。しかし喜田がこのツアーをもって、バンドを脱退。
 
そして、新Voとして横山英治（ex. NORTHERN TYR）が加入。バンドは2ndアルバムの制作に取り掛かるが、2001年に竹鑓が脱退。完成間近の2ndアルバムもバンド内での話し合いの末、お蔵入りとなる（後にデモCD-R『MECHANICAL CIVILIZATION』としてプロモーション・オンリーで、媒体・関係者のみに配布される）。

 2002年、現Ds の矢野貴資（ex-THE ULTIMATE）が加入。しばらくバンドはライヴや曲作りに専念し、2005年よりアルバムのレコーディングを開始する。江成の入院によって作業が一時ストップする事態に見舞われるも、2006年にLights Out Recordsよりリリースされた『THE RED HOT BURNING HELL Vol.8』に2曲を提供（いずれも『MECHANICAL〜』収録曲）。
 
2006年9月9日、2ndアルバム『GROUND FLARE』をBlack-listed Recordsから発表。1stアルバムから実に10年ぶりとなった本作は、各媒体において非常に高い評価を受け、好セールスを記録する。2007年、横山と江成の脱退が発表されたが、バンドはサポート・メンバーを迎えてライヴ活動を再開。
 
2008年2月には井崎（Vo）が9年ぶりに復帰し、2009年5月には井崎・安野・矢野・イタバシミノル（サポート・ベース/ IRON THUMB）というライン・アップにて、4曲入りの『OFFICIAL BOOTLEG』をライヴ会場限定でリリース。2009年7月、イタバシのサポート終了とともに、笹川賢太郎（ex-AZRAEL）が正式加入。数回のライヴを経て、結成20周年となる2010年、『THE PAST AND THE FUTURE』が完成。

＜バンドによる楽曲解説＞
1. PAST & FUTURE
今回のアルバムの為に書き下ろした、どこかオリエンタルな音階のメイン・リフが印象的な、1曲目に相応しい疾走曲。コーラスでの歌うようなベース・ラインは、新加入した笹川の聴きどころとなっており、井崎の歌う親しみやすいメロディーも曲のクオリティを上げている。歌詞は「オールド・スタイルのメタルは古いのか？ 死んでしまったのか？」「”Keep Heavy, Stay Metal”の信念があれば、必ず世代を超えて受け入れられるはず…！」と、今の自分達の心境を表している。
 
2. COME BACK FROM HELL
結成当時からある古い曲だが長い間完成に至らず、今回のメンバー編成になって、やっと日の目をみた曲。バンドとっては珍しいミドル・テンポの曲だが、ここでも安野のリフ・センスが光る。特徴的なコーラス・ワークは往年のジャーマン・メタル勢を彷彿させる。歌詞は「地獄の底まで落ちても、俺達にはまだやる事がある。簡単な事ではないが栄光を掴むまでは前に進むんだ！」というポジティヴな決意表明である。
 
3. RISE UP AGAIN
井崎が再加入して、10年振りに復活した曲。跳ねる様なイントロから、コーラスに向かって疾走していく構成と、井崎の持ち味である伸びやかなハイトーンが印象的。迷いがあって立ち止まっている人に向けて、「勇気を持って立ち上がれ！」というメッセージが込められている。
 
4. SOLDIER’S PRIDE
「戦いで死んでいった戦士達の誇りを胸に、困難に立ち向かい、勝ち抜け！」というテーマの新曲。イントロの哀愁漂うギター・メロディーから、屈強なリフで疾走していく様は、戦場に向かう勇壮な戦士達をイメージさせる。
 
5. FOR...
もの悲しい笛の音に合わせて安野のギターがメロディーを紡ぐ小曲。アルバム唯一のインストゥルメンタル。
 
6. EMPTY HOUSE
2ndアルバム『GROUND　FLARE』の冒頭を飾る1曲目。細かい刻みのリフに矢野の2バスが全編で炸裂する、「これぞBLASDEAD！」という魅力に満ちたライヴでの定番曲。
 
7. ANOTHER DIMENSION
1996年発表の１stアルバムのタイトル・トラック。アルバム発表時のメンバーが揃った際に作られて以来、ライヴでも欠かさずに演奏されてきた曲。メロディアスだがパワフルなイントロだけでなく、中間部のポルカになるパートも含め、HELLOWEENやGAMMA RAYといった往年のジャーマン・メタルからの影響が強い曲。
 
8. KILLER OF THE SKIES
シンプルで勢いのあるリフから始まるこの曲も１stアルバムから。歌詞も戦闘機の事を歌っており、「力強く疾走するリズム」「雄叫びを上げるキャッチーなコーラス」と、徹頭徹尾いかにもヘヴィ・メタルらしい、バンド結成時からある古い曲。当時のタイトルは「Turning Back」だった。
 
9. TRY YOUR FAITH
１stアルバムに収録されており、ギターのスクラッチと唸りをあげるドラムから始まる、ライヴでの人気曲。「GO AHEAD！」、「DON’T STOP！」という掛け声は、客席も一体となって叫ぶ。中間部のスロー・パートでは笹川のベース・ソロも聴くことができる。
 
10. NIGHTMARE
結成当時から常にライヴの一番最後に演奏する、正に代表曲。スラッシュ・メタルから影響された荒々しいリフ、叩きつけるといった表現がピッタリのリズムと、BLASDEADのワイルドな面を体現している。ステージではメンバーが走り回りながら演奏するのもライヴでの名物となっている。


Produced by Minoru Itabashi、Makoto Miyao & BLASDEAD
 
Sound Engineered & Mastering by Minoru Itabashi & Makoto Miyao
Recorded at BraveStaker Studio (drum recordings)
                    Studio third park (guiter & bass recordings)
Studio Mew (vocal recordings)
       Tamastudio (chorus recordings)
 
Lyrics by Shuji Izaki & Minoru Itabashi（M-1〜4）
Nari Igawa & Yoshio Enari (M-6）
Jeff Rowe（M-7〜10）
Music by Shoji Yasuno
 
Guest musician： Yoshiya Sato (Mastermind) ‐ Guitar Solo（M-3）
 
※ オビ・コメント： 和田”キャプテン”誠 氏